
黄白陶ピッチャー、白磁呉須碗、花形の皿、黄白陶マグ、白磁すり鉢などEkocaさんに納品しました。
写真のピッチャーは"栃"渋で染めました。いままで"柿"渋を使ってましたが今回"栃"渋です。染まり方がちょっと強いようです。
"栃"渋は多治見にいた時、織部釉の酸化皮膜取りに使っていました。栃の実のヘタを水につけて簡単に作れます。ドングリのヘタでも出来ますが、栃の方が渋になりやすい気がします。大きいですからね。"柿"渋は作れないけど"栃"渋なら作れるのがイイです。染まり方や効果はこれから見ていきたいと思います。
"柿"渋は柔手のうつわに使ってます。原液をうつわに塗る→乾燥→洗う→乾燥。これをやると目止めになって汚れに強くなります。"柿"渋に含まれるタンニンには防腐作用があり、そうしたことも作用してるのかもしれません。ホームセンターなどで手軽に入手できます。
通常目止めには食器用シリコンなどを使ってるのでしょうが、私はシリコン使用時に異様にツルツルになるのと、やはり化学薬品を茶碗や湯呑など食器に塗るというのに抵抗があってやってません(注器の口に塗ることはやってます。湯呑の内側と注器では熱湯の停留時間が違います)。"柿"渋は天然由来で安心ですし、木に塗ったり布を染めたりできるので重宝してます。
平安時代からさまざまな使われ方をいていたようで(こちら)、昔の人の知恵には感服します。
ps.栃・柿まぎらわしいので" "でくくりました。
素敵なピッチャーに碗♪
ReplyDelete歩いていける距離にEkokaさん欲しい!!
柿渋に栃渋、天然のものをうまく使う知恵、すばらしいなぁ・・・
戸田さんの素材へのこだわりも素敵です。
akaneさん:
ReplyDelete確かに!近所にあったらいいですね。毎日行きそうw
そうなんです、知識じゃなくて知恵ですよね。
柿渋にはサビ止めの効果もあるんです。赤サビが黒サビに変わってサビ止めに。柿渋石鹸とかもあるとらしい。柿渋はこれからもっと注目されるかもしれません。